☆へっぽこ王子のほすてぃ日記☆
水無月ЯooM
へっぽこおーじより愛をこめて☆

本日のみっちろりん星人☆
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超短編小説『朧月』
真夜中のビルの雑居にたたずむ男女の2人。その空間だけが、異質な空気を放っていた。
睦月は発狂しそうになりながら、必死に法香に問い詰める。


「他に好きな人が出来たってどういう事だよ!」

「言葉そのままの意味よ。」

「もう、僕の事は好きじゃないの?」

気が気ではない睦月の様子に反して、落ち着いた口調で、ゆっくりと、睦月を諭すように話しをする法香。


「あなたは、あなたのままでいいの。これからも変わらないわ。」

あっけにとられたような様子の睦月。

「君にとって、僕は一体なんだったんだ?」

納得のいかない表情の睦月に、うっすらと微笑みを浮かべながら、言葉を発する法香。

「あなたは、自分がどうして生まれて来たのか知ってる?」

「そんな事、考えた事もない。」

少しづつ平然を取り戻してきた睦月は法香の目を真っ直ぐに見つめると、雲の隙間から漏れる月の光が、法香の存在だけをよりいっそう際立たせていた。

「あなたは私が貢ぐ為に生まれてきたのよ。そして、私に貢がれる為にホストをしてるのよ。」

睦月は何か喋ろうとするが、声にならない。

「私にとって、それ以上の意味はないわ。」

そう言い放った法香は、呆然と立ち尽くす睦月の耳にそっと「また明日連絡するわ」と囁いて、雑踏の中へと消えていった。
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